1.クラフトビールとは?
クラフトビールの定義
ビールといえばドイツやベルギーをイメージしますが、クラフトビールのブームを起こしたのは、なんとアメリカ。そのアメリカがクラフトビールの定義として「小規模であること」「独立していること」「伝統的な原料や製法でつくっていること」の3つの条件に当てはまる醸造所のビールのことをクラフトビールと決めました。そんな理由で、日本でのクラフトビールの定義もアメリカに倣っています。しかし、最近では大手ビールメーカーの参入もあり、規模や地域性、原料や製法だけでは定義づけしづらくなってきているのが現状です。
地ビールとクラフトビールの違いはなに?
日本でも酒税法改正で小規模醸造が解禁され、2000年代初頭にかけて地ビールブームが巻き起りました。しかし、地域おこしの一環としての域を超えることができないまま、200カ所以上あった醸造所は次々に閉鎖してしまいます。そして2010年頃、アメリカのクラフトビールのブームが日本にも伝わり、今度は地ビールブームの反省も含め、「クラフト(職人の手作業や技術)」という言葉を使い、より独創性を追求するビールづくりの動きが始まりました。クラフトビールとは、地ビールも含め、品質にこだわりおいしさを追求したビールなのです。