ハワイの食トレンドの最先端は、「オーシャン・トゥ・テーブル」!?
ハワイのレストランの間で、ここ近年のトレンドのひとつとなっているのが「ファーム・トゥ・テーブル」という食の理念だ。直訳すれば農家直送。つまり、「わざわざ遠く離れたアメリカ本土から、どんな畑で誰が作ったかもわからぬ野菜を仕入れるのでなく、生産者の顔の見える地の野菜を使おうではないか」という考えだ。それは農産物に限ったことではない。2017年8月、インターナショナルマーケットプレイスに誕生したカリフォルニア発のレストラン【Herringbone】がテーマにしたのが、「オーシャン・トゥ・テーブル」。
ここで味わえるのは、オアフ島北東部にあるクアロア牧場産のオイスターや、地元で取れるホールフィッシュなど、新鮮な魚介類を使った料理である。
シェフのチャド・ホートン氏は「食材がいいから強い味付けの料理は控えたい」と、ナチュラルなフレーバーにこだわる。この日登場した魚のフライは、シェフの友人が釣ったというオパカパカを丸ごと揚げたもの。シーズニングをまぶしてじっくりと低温で揚げており、好みで醤油とニンニクとチリのソースにつけていただく豪快なメニューだ。魚介類だけでなく、野菜や肉なども極力地のものを使い、「ファーム・トゥ・テーブル」を実施する点が実に素晴らしい。