1. ヒトサラ
  2. ヒトサラワールド
  3. 香港のトップレストラン11

グローバルな食のパラダイスへ 香港の
TOPレストラン
Hitosara special

意欲的な東西融合や伝統復活など、シェフの挑戦を歓迎するダイナーが集まるのが、活気溢れる食い倒れの街・香港。
世界中から集まるシェフも食材も高水準な国際都市で、本場の広東料理はもちろん、
今の香港で食べるべき最先端レストランをご紹介します。

Photographs by Miyuki Kume, Billy Ha, Takuya Suzuki / Text by Miyako Kai, Shinji Yoshida
Coordination by Miyako Kai / Design by form and craft Inc.

月掲載
  • Amber アンバー

    留まることを知らない、
    進化し続ける“放浪シェフ”

     取材中幾度となく、冗談を言っては大きな体を揺らして笑うシェフのリチャード・エッケバス氏。最新の「アジアのベストレストラン50」で3位に選ばれた店と聞いて緊張すれば、少し拍子抜けした格好だ。そんなシェフの人柄はジャンルを超えてさまざまな料理人たちからも愛されている。その証拠に店内奥部にある通路にはこれまでコラボしてきたシェフとの写真がズラリ!
     もちろん、人柄だけではない。その実力もやはりシェフが愛される理由だ。フランスを皮切りにモーリシャスやベルギー、バルバドス、ニューヨークなどで修業を重ねてきた経験から、自らを「放浪シェフ」といい、「自分の料理はフレンチではない」とも言い切るシェフ。タコを炭火で3時間じっくりと火入れをして、カラーピーマンを3日間発酵させたソースでいただく一品などは、紛れもなくシェフの多彩な経験に裏打ちされているのが分かる。
     そんなシェフだからこそ立ち止まることを知らない。実は2018年中には4ヶ月かけて店をリニューアルする予定も。その間、シェフは台北、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ミラノなどを放浪するつもりだとか。そう、放浪シェフは、さらなる高みへと向かう心づもりだ。

Back to Top