食材が踊るお好み焼き
老若男女で気兼ねなく楽しめ、親睦を深められる「お好み焼」。目の前で焼かれていく食材の旨みがはじける音、食欲を誘う香り、そして最もおいしい“瞬間”で料理を口にできるという贅沢。ビール片手にこんな至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
老若男女で気兼ねなく楽しめ、親睦を深められる「お好み焼」。目の前で焼かれていく食材の旨みがはじける音、食欲を誘う香り、そして最もおいしい“瞬間”で料理を口にできるという贅沢。ビール片手にこんな至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
【麻布十番 楼漫亭】東京・麻布十番
海良し、陸良し、山も良し。どんな食材もしっかりと受け止め、ひとつの料理としてしっかりと成立するお好み焼。それならば、「とびきりの高級食材を盛り込んでみたら」。
こんな夢を実現してくれるのが【麻布十番 楼漫亭】の『デラックス』です。この店を知る方なら、高級食材を使った鉄板焼がメインでは、と思うかもしれません。しかし、実はこの店、母体はお好み焼き屋。アラカルト、一部コースの〆に登場するお好み焼は決して“とりあえず”のメニューでないのです。
「調理風景を見て、オーダーする方も多い」と山田シェフが説明する通り、その調理法はやや変わったもの。まずは鉄板にキャベツを敷き、頃合いを見計らって生地を上から絡めるようにかけていきます。そこに、その時々の旬の高級食材を上にのせ、生地でコーティング。30分ほど蒸らし、成形すると贅沢すぎる逸品が完成します。
特製の生地とソースでまとめ上げられると、個性的な食材は別の食材と一体となり、旨味を引き出し合う妙。この一切れには海老、次の一切れには蟹とイベリコ豚など、一切れごとに異なる口福に子どものように夢中になれる【麻布十番 楼漫亭】の『デラックス』。
お好み焼という料理の万能さ、懐の深さを感じずにはいられません。
【お好み焼 きじ 品川店】東京・品川
曰く、「大阪を訪れ、一口食べればこの味が恋しくなる」。大阪のソウルフード“粉もの”の代表格・お好み焼。一度その味を体感してしまうと、どうしても、折々で「本場の味をもう一度」と思ってしまうもの。そんな悩みをお持ちの方に朗報です。
【お好み焼 きじ 品川店】は、大阪・梅田のお好み焼の名店【きじ】の味を忠実に再現した東京支店。その味に周辺を生活圏とする方のほか、観光や出張で東京を訪れた関西圏の方も納得しています。
一番のおすすめは『スジ焼』。『スジ焼』の味のキーポイントは文字通り、牛スジが握っています。赤身と脂身の比率を調整した牛スジを鉄板で焼き上げると滲み出す脂。これが重要です。
生地にヘラで細かく穴をあけ、鉄板に流れ出した脂を余すことなく染みこませることで「味に統一感が出る」とのこと。仕上げに最初は辛めのソース、次に甘めのソースを塗り、大阪から取り寄せたという青ネギを散らせば、本場の味の完成です。
「本場の味を再現するため、重要な食材は大阪から仕入れています」と語る中川シェフ。加えて、天候から時間帯、食材のコンディションに応じて調理法を調整し、“いつ食べてもブレない味”を生み出しているようです。この店なら本場の味を求める方も期待が裏切られることはありません。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。